たんじゅん農法とは

1.炭素循環農法の概要

 木材チップや剪定枝などの炭素資材を畑に浅く混ぜ入れることで、土壌中の糸状菌(きのこ菌などの微生物)を育て、その働きにより肥料や農薬の使用なしに野菜を栽培する農法です。

 糸状菌は植物の根に宿り、土壌中広範囲に菌糸を伸ばしてリン酸などのミネラルや水分を効率よく植物に運びます。一方、植物は光合成によって得た糖分を糸状菌に与えます。このような植物と微生物の共生関係により植物の生育が促進されたり、病害虫への抵抗性が増大するなどの効果が多々報告されています。

 また、糸状菌類は、酒やしょう油作り(発酵食品)、医薬品の生産(発酵工業)などに使われる有用微生物としても知られており、畑においては土壌を発酵の状態にしていくものと考えられます。

2.たんじゅん農法の仕組み

 糸状菌などの微生物は、植物と共生していて、菌根菌とも呼ばれています。菌根菌は植物の根だけでは吸収できない栄養分や水分を『菌糸』という手を伸ばして植物に運んでくれたり、悪い微生物から植物を守ってくれます。